いろはに金平糖ちりぬるを

読んだ本・見た映画の備忘録

机が必要だと思ってから三年がたった

自室がめちゃくちゃだ。今自室に置いてある家具と呼べるものはスライド式の本棚(スライドする部分が本の重みで勝手に一定の方向に動くようになってしまいとても使いにくい)とリビングからいつの間にか移動してきた座椅子(使ってない)のみで、あとは本棚に入りきらなかった本や漫画、CD、ゲームが床の上に置いてある。かろうじて本を壁沿いに積み重ねて背表紙だけは見えるようにしてあるが、読みたい本が山の下のほうにあったりすると取り出しづらくて最悪だし、下の方を見るには床に這いつくばるしかなく、なんとなく気分が悪い。

本の収納がまともにできてないのも最悪だが、この部屋には机と椅子がないためインターネット環境がさらに終わっている。普通インターネット環境が終わっているといったら回線がクソとかパソコンのスペックがクソとかいう話になるはずだが、それ以前にノートパソコンをまともな見やすい高さの場所に置いておのれの好きな各種WebサイトやSNSを閲覧することすらでできていない。じゃあ今どうなってんだというと昔父親にもらった釣り用の大きめのクーラーの上に過去に買ったジャンプとかを乗せて高さを調節して、その上にノートを置くという見た目も性能も終わりすぎた環境でちくちくインターネットを閲覧している。

パソコンを開く瞬間に毎回「こんなことは終わりにしよう!机を買うんだ」と思うもののいざ買おうとすると自分がどんな机が欲しいか、というか特に希望はないけど自分が見ている机がおのれのあるかなきかもわからない要求に合致したものかがいまいちピンとこなくて購入に至らない。机を見る段階で8割がた削られた精神力は「机の高さに合った椅子を買わなくては」と思うに至って完全に消え失せる。全てが面倒くさい。いやググれば机と椅子の高さの関係をわかりやすく解説したサイトなんかもあるんだろう。あるんだろうな。しかし心がついていけない。なぜだかしらんが異様に気が重くて何もやりたくなくなってしまう……。こういう時にニトリみたいなところで机と椅子がセットになってるやつがありがたいんだろうな。ニトリというと日経新聞私の履歴書で大学時代に金で単位買ったみたいなエピソードを必ず思い出してしまうが……。

こうやって思考はどんどん脱線し、どうでもいい記憶を引っ張り出すことにエネルギーが使われ、机と椅子を見繕うという目的に割く気力などみじんも残っていない状態で一日の終わり、ということになり、クーラーの前で正座することになる期間が延びていく。

いや、めちゃくちゃ安い奴を買ってみてそこから調整する形で買うとか、日本全国がめちゃくちゃリモートしてる今ならレビュー記事も山ほどあるんだろうからそういうのを読めばいいんだろうけど。しかし今インターネットで何かについて書かれた記事を探そうとすると検索結果の上の方に出てくるクソみたいなうっすい変なデカイ画像がちょくちょく挟まれた宣伝記事を見分けるという作業がまず発生するのがなあ。やる気なくすよなあ。