いろはに金平糖ちりぬるを

読んだ本・見た映画の備忘録

怖すぎて一年寝かせていた『返校』を再開した

一年ぶりにやったらめちゃくちゃ怖かったし怖がりすぎて返校の夢見て5時間で目が覚めてしまった。正確には「返校を怖がる夢」を見た気がする。具体的な内容は忘れてしまったけど、あの緑がかった画面が目の前にちらついて怖がってる気持ちと「ああ、今自分は朝日の中にいるのにこんなにも怯えている」とはっきり思ったことだけ覚えている。夢の中で朝を迎えたのに怖がっていたのか、本当に朝目が覚めた時にそう思ったのかは判然としないが……。恐怖から来る緊張で普段ならあり得ない時間に目が覚めてしまうってそんなことあるのかよ。昨日プレイを再開したときに「もうこのセーブポイントからどこにも動きたくない」と思ってしまって、そこから自分の中で恐怖を膨らませすぎた。本当にほとんど動けなかった。

いやゲームやってて怖すぎて頭クラクラすることあるのか?我が家は冷蔵庫が古くてたまに「ブーーーーーーーーーー」って大きな音で鳴り出すからもうそれも怖い。立て付けが悪くてドアのきしむ音もするし外で猫が鳴いてるのも怖い。もうゲームだけじゃなくて自分が存在してる環境にあるものが全部怖くなってしまった。

しかし本当に良いゲームだと思う。ゲーム内で感じた恐怖が心の中に根を張って、恐怖心のフィルターを通して自分のいる世界を見るようになってしまった。ブレスオブザワイルドやってた時にも楽しすぎて外に出て歩いててもここ絶対コログいるなとかこの草は取れるやつだなとか考えてしまうBotWフィルターみたいなものがあったけど、返校もゲーム外の世界に強力に影響している。怖すぎて。まあそもそも私が大変な怖がり(高校の時に『リング』の原作を図書室で読んでたら怖くなってきて動けなくなって、先生が通りがかるまで図書室から出られなくなったことがある)というのはあるかもしれないが…。でもあの時放課後の図書室に誰もいなくて、夕日でどんどん部屋の中が赤くなってくるのがすごく怖かったんだよな…。

結局昨日は怖くて動けないのを見かねた家族にプレイしてもらうことになってしまった。他人がプレイしているのを会話しながら見るならまあまあ余裕が持てる。自分でコントローラーを握ると石になったように動けない。多分、自分が怖がっていることを意識しすぎて恐怖の度合いを本来感じているところより引き上げてしまっているところはあるのだろうが。

ここまでにっちもさっちも行かなくなったならもう最後までプレイするしかこの恐怖から逃れる方法はないだろう。昨日家族がやってるところを見て多少慣れたし、怖がりすぎたことへの反省もできたので今日からは自分でプレイできるだろう。自分の手でプレイしてクリアしなくては。メチャクチャ怖いけど、ここまでの時点でものすごく良いゲームだと心から感じているから自分でプレイしたい気持ちはあるし…。

そういえば、ゲームオーバーになった後に表示されるテキストがすごくいい。敵への対策とそのあとに出てくる短いテキストの二種類あって、後者が特に良い。どうも複数のメッセージがあるようだけどランダム表示なんだろうか。